33冊目「世界で勝て!」徳重徹著を読んだ感想。

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■世界で勝て!徳重徹著を読み終わった瞬間の気持ち。■

著者の言葉は呪われているのかのような、怖いくらいの強さがある。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。

この本は本屋さんのビジネス書棚で発見しました。
著者の徳重さんの本「世界へ挑め!」を読んだ際に、読んでいて心臓が痛くなるくらいの言葉の強さに魅力を感じていました。もっと徳重さんのことを知りたいと思い、他にも本がないかと探したところこの本を見つけました。

■この本の内容、あらすじ■

著者の徳重さんと投資家の村井勝さんの対談をまとめた本でした。
対談の内容は本の題名に則っており、日本のビジネスマンに向けてもっと世界を見て仕事しようぜ!というメッセージ、激を飛ばす内容と感じました。

徳重徹さんは電動バイクの製造と販売を事業とする㈱Terra Motorsを起業された方。
村井勝さんはアメリカのIBM本社に入社。後にコンパックコンピューター㈱社長に就任。その後は投資家として活動しつつ、ベンチャー企業の取締役や顧問を務めている。

■この本の感想、この本から学んだこと■

・今の会社で10年後、20年後に自分が今の上司のようになりたい。と思えないなら会社を辞めろ。

⇒胸が痛い。私の会社の上司は忙しいだけだ。

・就職活動していた頃に優秀だった人が大企業に就職した結果、多くの人が「ただのオッサン」になってしまう。

⇒自分はどうだ。そうなりたくない。ならば情熱を持てることを探さなければならない。

ソニーは元々は技術を持っていた訳ではなく、優秀な中小企業を足を使って探し出し、優れた技術者を発掘し、そういう人達と強力して商品を生み出す。コンセプトこそソニー本社にあるけれども、部品やノウハウは町工場から見つけてきた。それこそがソニー強みだった。

⇒私もある分野で技術を目利きできるようになりたい。

・独立するという前提を持たせないと企業は優秀な人材を育てることができない。

・まずは動き出しながら軌道修正すべき。動くことで情報量と質もアップする。より精緻な判断が可能となる。 ・日本人が思う成功率60%は世界では動き出せる確信に等しい。

⇒動くべきものを早く造れ。そしたらすぐに動こうと決める。

・日本のベンチャーキャピタルの社員は投資対象の業界の専門知識を備えていることが少ない。これはアメリカではあり得ない。

・日本人はできること/できないことを瞬時に考えて自分で限界を作り過ぎる。まずは理想から考えること。

アピアランスから機能、価格、すべての部分で徹底的に差別化を行って、初めてイノベーションと言える。それを全て説明できることが差別化。

⇒感覚だけでなく、きちんとロジックを組み立てること。

ミャンマーは日本企業には来てほしくないらしい。理由は意思決定が遅すぎるから。何人もの企業関係者が市場調査には来るけども何も決定してくれない。もはや不信感でいっぱいだそうだ。

・アメリカの社長は会社の数字や業界の数字、自社製品の技術や技術者など経営の全てが頭に入っているので交渉も一人でさっと行ってしまう。

・日本では技術バカと言えば賞賛されるものだが、それが要するに他のことは見えていないということであれば問題。

⇒日本は縦割り組織にし過ぎた。今後は文系理系の壁も無く。あらゆる縦割りを横割りにする。そういう人が求められる。それができるのは好きだからだ。情熱があるからだ。

・日本の若いビジネスマンが意欲に燃えて仕事をするのは30歳前後まで。それ以降は妥協。

⇒私に当てはまる。

シリコンバレーでは日本人はつまらない奴らと思われている。
・貨幣価値を下げて経済の見かけ上の規模を大きくするという景気対策は、必ずバブルに繋がります。

アベノミクスはまさにこれ。どちらが正解なのか一冊本を読む。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
・情熱、情熱、情熱ってうるせー。んなもん無い。って言うな。探せ。一度切りの人生。
・技術が優れたベンチャー経営者の本を読んでみたい。
・経済の本、円高と円安の仕組みメリットデメリットがわかる本を読む。