22冊目「1年で成果を出すP&G 10の習慣」杉浦里多著を読んだ感想。

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1年で成果を出すP&G 10の習慣を読み終わった瞬間の気持ち。

憧れの外資系企業P&Gで働く人達が仕事をする上で何を考えているのか。その一部を知ることができて有意義な内容だった。

なぜこの本を買ったのか

私は現在の仕事に対するモチベーションが低下しており、モチベーションを上げるために世の中で成果を出し続けているビジネスマンの姿、考え方、働き方を知って刺激を受けたいと思っています。

この本は本屋さんの経営者や起業された方の本が集められている本棚で偶然見つけました。
P&Gと言えばビジネスマンで知らない人はいないと思われる外資系大企業です。特にマーケティングブランディングに優れ、P&G出身のビジネスマンやP&Gから独立した方などが世の中で活躍しており、私にとっては憧れの会社です。P&Gと言えばエリートの証。そんな印象を持っていることもあり、題名につられて購入してしまいました。。。

この本の内容、あらすじ

著者の杉浦里多さんは株式会社DELICE(デリス)の代表を務める方で、経歴としてLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)グループなどで宣伝広報マネージャーを務めた後にP&Gジャパンからヘッドハンティングされました。
P&Gではマーケティング部でSK-2、パンパース、ブラウンジレットなどのブランド戦略を担当し、P&G内での最優秀社員賞を受賞された方。

この本では外部からP&Gに入社し、仕事で結果を残した杉浦さんなりの目線でP&G人材がなぜ優秀なのか?外部から入社したからこそ感じたP&Gの企業文化について、誰もがP&G人材のように成果を出せるように大事な習慣を10個にまとめてみました的な内容でした。

この本の感想、この本から学んだこと

常に仕事の目的を考えること。
例えばある仕事で社内関係者が出席する会議において、常にその会議の目的を明確にすること。
よく中身の無い、結論も無い、何がしたいのか途中でよくわからない会議に何度か参加したことがあるが、それは目的があやふやだったり目的が実は無いから起こる。そのために何となく会議を設定する前に、常に目的を明確することを心掛ける。
もしかしたらその会議は実は必要無いと気付くかもしれない。
何をするにも目的は何?と自分に問いかけることが第一歩。

杉浦さんはあるプロジェクトが終わると、そのプロジェクトメンバー全員をあて先に入れてメンバー一人一人に○○さんのあの能力が優れていて助かりました、○○君のあの行動が素晴らしかった、○○さんの的確な分析のおかげで成功できた等々、コメントしたメールを送るそうです。
自分がやると考えると恥ずかしい気もしますが、もし自分が人からお褒めの言葉を貰えば嫌な気持ちはしないです。プロジェクトが終わってもまた別の仕事で携わることもあるので、その時にはより良い人間関係が築けた状態でスタートできるので人間関係を円滑にできる意味でも参考にしたいと思いました。

社内資料はA4サイズ1枚でまとめきる。
P&Gはグローバル企業なので、意思決定のスピードを速くするために社内資料はA4サイズ一枚にまとめるルールがあり、フォーマットも世界共通だそうだ。外資系企業と言えば美しいグラフや説得力抜群のプレゼン資料をイメージしてしまうのですが、パワーポイントよりもワードで簡潔にまとめるそうです。
大まかには①目的②背景③結論④検討事項⑤今後のアクションを箇条書きでまとめる。項目が決まっていれば、それを読む人は資料作成者がどの部署の人だろうが、他の国の拠点の人だろうが、何人だろうがどこに何が書かれているか迷わない。またシンプルだからこそ、良い提案は納得しやすいし、駄目な案は駄目さが際立つそうだ。

私の会社でも長々とした資料を作りがちで、無駄にグラフ化してみたりして時間ばかり使った経験を思い出します。そのため資料は簡潔にしなければならないというルールを作ってしまえば、無駄な作業が大幅に減るし、意思決定も早くなることが予想できるので自分の会社にも導入したい。

上司を上手く操れ。
ビジネスマンとして常識であるホウレンソウ(報告・連絡・相談)の順番を変えてソウレンホウ(相談・連絡・報告)が大切。報告が先だと上司の言う通りに行動する指示待ち人間になってしまいがちなので、先に上司と相談して方向性を決めて、状況を連絡してサポートも受けながら、最終的に成果を報告するようにすれば、自分が主体的に仕事を進めることができるし、上司を味方につける、自分が上司にこう動いて欲しいなと思うように仕事も進むようになるとのこと。過去に何かの雑誌かネットニュースで上司を動かす、上司をマネジメントしよう的な記事を読んだことがありましたが、あらためて上司との距離を詰めて、積極的に相談してみようと思いました。

今後の自分自身への宿題

明日からソウレンホウの実践。
読書をすることで普段の仕事で接することのない人の考えに触れることができるので、引き続き読書を続けること。