36冊目「誰がアパレルを殺すのか」杉原淳一&染原睦美著を読んだ感想。

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■誰がアパレルを殺すのか。杉原淳一&染原睦美著を読み終わった瞬間の気持ち。■

アパレル業界って古い体質なんだ。
どっちかというと先端というか柔軟な人達が働いていると思っていた。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。

この本は会社の先輩が面白かったと言っていたので興味本位で購入しました。
その先輩は社外でセミナーとか異業種交流会に参加している意識高い系な人。正直に言って、私はその先輩のことが大嫌いだ。

その先輩も社外の人にこの本を薦められたので読んだそうで、前々から私はそのセミナーも会社の先輩も怪しい活動団体に従事していると思っていたので、どんなレベルの話をしているのか推し量るためにこの本を購入してみました。笑

■この本の内容、あらすじ■

本の題名の通り、現在のアパレル業界は市場も縮小中で各社も業績が思わしくない。
この本では何故アパレル産業が不調なのかを客観的に暴き出したって内容でした。
不調の原因はアパレル企業の体質、各社の経営判断の誤りの積み重ねが現状を作り出したと私は理解しました。

また不調な企業が多い中でも、特色を出した企業は業績を回復させたり、新しい市場を創り出している企業も生まれている。
この本ではそうした新興アパレル企業の経営者のインタビューだけでなく、不調に陥る旧来の企業にもインタビューして反省点を聞き出していた。

■この本の感想、この本から学んだこと■

ユニクロや欧米ファストファッションは、アパレル産業の川上から川下までの情報を正確に把握し、サプライチェーン全体を合理的に管理している。消費の変化に応じていち早く工場や売り場に指示する。

ユニクロの成功は他業界でも通用しそう。自分が勤める企業も消費者と直接接していないので、消費者の声を自ら聞きにいく姿勢も必要と感じる。

・アパレル企業は販路に合わせて細分化したブランドを次々と立ち上げ、大量に商品を供給する戦略だった。

⇒確かに百貨店でもブランドが違えど、似たような服ばかり。そりゃ客も離れるわな。ブランドとは何かあらためて考えたい。

・中国から輸入する場合は5日の輸送時間だが、東南アジアだと2週間かかる場合があり、季節性の高い洋服は対応できない。

⇒スピード感が違う。私の会社なら問題ない。

・アパレル企業とは言え、デザインを商社か外部デザイン会社に委託しているので似たような服が市場に溢れる。

・本来は売れ筋を作るはずのアパレル企業が、売れ筋を追いかけるという本末転倒な状況。

⇒差別化、自社のオリジナリティ、個性が必要。これは普段の生活でも感じること。

ユニクロは中国に自社工場を持っておらず、中国のどの経営者がどんな工場を経営しているかという情報を把握していることが強み。

⇒中国に自社工場あるかと思ってた。

・志があって経営者の意図がはっきりしているブランドは売れている。

・アメリカでは原価を顧客に開示するオンラインショップ「エバーレーン」がきてる。

⇒凄い。

・自然との共生を軸とした文化や考え方は、非常に21世紀的で海外でも広く受け入れられるでしょう。

⇒そう思う。日本って適している。旅行でもそんな気がする。チャンス。

・ミレニアム世代にとってのラグジュアリーはどこで造られたか、どのように作られたか、ブランドの名前よりも質、職人技、信頼性がはるかに大切になってきている。

⇒同意。アメリカでそうなら日本も、そして発展途上国も豊かになればそういう嗜好になるということ。

・ZOZOTOWNは取り扱うブランドの服のサイズは全て自分達で測り直して、表記サイズを統一している。

・ZOZOTOWNは百貨店に比べて受託手数料を20%ほどに低く設定している。アパレル企業にメリットがある。

・ZOZOTOWNで売れた商品は他社製品でも売上実績を見ることができる仕組みがある。

⇒一回くらいZOZOTOWNで購入してみよう。

ファストファッションでは商品の入れ替えサイクルが早い分、一度売り切れた商品が再び店頭に並ぶことがない。だからこそ中古品のニーズがある。

・今では消費者が価値観やライフスタイルを表現するアイテムは洋服だけではない。

・良いデザインは受け継がれる。

⇒良い言葉。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
・ミナペルホネン、メチャカリ、クリーマ、アンドカラーズ、この本で登場した新興企業に行ってみたい。
・ZOZOを一度は利用してみる。

35冊目「日本の工芸を元気にする!」中川淳著を読んだ感想。

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■日本の工芸を元気にする!中川淳著を読み終わった瞬間の気持ち。■

いい仕事だなぁ。こんな仕事したいなぁ。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。 

この本は本屋さんのビジネス書棚で発見しました。
前回読んだ本「なぜ京都の企業は独創的で業績がいいのか」の中に江戸時代の商人の話がでてきました。
当時の商人達は各地の職人と提携を結び、仕事毎に各職人の特徴を把握しながら仕事を振り、お客さんの希望に叶う商品を造るプロデューサー的な役割を担っていたという。

個人的にはその仕事に興味というか、そんな仕事ができたら素敵だなと思うことができたので、伝統産業で働く人の本、現代の商人みたいな仕事の本を探していた時にこの本を見つけました。

■この本の内容、あらすじ■

著者の中川淳さんは奈良創業300年の中川政七商店の13代目社長。
京都大学卒業後に富士通に就職。
約2,3年間の勤務後に実家の中川政七商店へ転職。
12代目社長でもある父親の跡を継いで13代目社長に就任。

この本では著者の中川淳さんが家業に入った後に、中川政七商店のブランディングに取り組んで業績を回復させた話が中心となっていました。
中川さんがどんなことを考えながら仕事をしてきたか、同じように中小企業に勤めながらどういう考えで自社をブランディングしていくべきかが参考になる本でした。

■この本の感想、この本から学んだこと■

・外部の著名なデザイナーを起用するとしても、継続して使う経済的余裕がなければ本当の意味での効果は期待できない。自社の特徴、自社らしさを一番理解しているのは自社の人間であってしかるべき。

⇒仮に今勤めている会社でデザインを考えるとしたら、外部に委託する。なぜならデザインできる人がいないから。デザインに関わる仕事がないので、そういうものなのかと新鮮だった。

・ブランドの世界観を出すなら百貨店では制約が多すぎ。

⇒仮に自分の会社なら売上と世界観なら売上を重視するが、長期で考えると世界観が大切なのか。

日産自動車のエモーショナル・プログラム・バイブル

⇒これは一度読んでみたい。

・雑誌や写真集、さまざまな物の中からそのブランドらしいものと、そうでないものを選んでブランドイメージを具体化。

⇒面白い。デザインに関する仕事や作業に触れたことがないので、参考になる。自分の趣味を発信する際には一度試してみたい。

・寄せ集めではなく、一つの価値観の下に意思を持って選んで編集する。

⇒これもいい仕事。

・現場の負担を軽くして、本来戦うべきところに経営資源を集中するためには、中小企業こそITを活用する。

・デザインはそれを見る人とコミュニケーションをとることなので、優れたデザイナーはコミュニケーションをコントールすることに長けている。

⇒デザインとはコミュニケーションだ。初めて知る考え方。

・問屋機能とは物流、在庫調整、与信管理、情報提供機能。顧客は求めているもの、こうすればもっと売れる情報をメーカーと小売りに提供する。

・ものづくりはプロダクトアウトであるべき。こちら側が楽しみながら、本当に好きなものを提供すれば共感してくれる人は必ずいる。

⇒ビジネス書ならマーケットインだけど。ブランドを作るなら逆ということか。

・ラグジュアリーブランドは価格や希少性ではなく、ブランドそのものが生まれ持った哲学や価値観であることがわかる。

⇒何か買う時に企業の哲学なんて考えたことない。考えないけども本能で感じているのかもしれない。

・つくり手と使い手、両者をつなぐ伝え手。

⇒今できること。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
・デザインとブランディングに関する本を一冊読んでみたい。新鮮過ぎて面白い。自分の趣味の情報発信する時には、参考にできる。

34冊目「京都の企業はなぜ独創的で業績がいいのか。」堀場厚著を読んだ感想。

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■京都の企業はなぜ独創的で業績がいいのか。堀場厚著を読み終わった瞬間の気持ち。■

著者はジェントルマン。文面からオシャレな人だろうなって印象を持った。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。

この本は本屋さんのビジネス書棚で発見しました。
私の趣味は京都観光なのですが、本屋さんでこの本の題名を見た時につい手に取ってしまいました。

京都の企業と言えば、京セラ、日本電産任天堂村田製作所島津製作所オムロン、ワコール、ローム等々、観光産業だけでなくグローバル大企業が多くあります。著者も京都の大企業のひとつ、堀場製作所の社長ということもあり、京都ならではの経営手法にどんなものがあるのか興味があって試しに購入してみました。

■この本の内容、あらすじ■

堀場製作所は先代社長の堀場雅夫が1945年に起業した会社で、環境問題に悪影響のある物質を計測する機器や、自動車の排出ガス成分の計測機器や医療用機器などの計測機器を製造するメーカー。

著者の堀場厚さんは先代社長の息子であり、2代目社長になります。
この本では著者が思う経営に対する考え方、今度の堀場製作所の方向性、フランスの医療機器メーカーを買収し、業績も向上させた時の成功話などがまとめられていました。

■この本の感想、この本から学んだこと■

・個性的な人間は、その一方で苦手なものもある。その苦手なものを皆でカバーして、一つの大きな力とする。そうした精神的な紐帯が組織には必要。

⇒個性的な人間は排除しがちなので、社長が個性的な人間を採用すると言えるところが良い。

京都市下京区にある田中伊雅仏具店は885年に創業した超老舗。

⇒一度見てみたい。

・京都では自分たちの信念や価値観に基づいて行う経営は、どんなことでも恥とは思いません。それよりも短絡的に物事を決めたり実行するほうが恥。何が本当に守るべきものなのか、あるいは自分たちの強みは何か、強みを伸ばすために努力し続けることが大切。

⇒いい言葉だ。これからの日本にも必要な考えだと思う。自分の強みを伸ばすこと。

・毎月社内で開催している社員の誕生日会では、外国の株主がどんな考えで堀場に投資しているのか、どんなことを期待しているのかを話したりする。

⇒自分の会社では投資家のことを意識する機会はない。株の本一度読んでみる。

・海外の工場を訪れる際は現場の人と話すようにし、その工場の意味や位置付けを自分で説明するようにしている。

・外国人社員とは、価値観を許容し、文化を理解し、それとともに個人的な信頼関係を結ぶことが必要。

・海外では自分の国の文化や歴史、すなわち自分の国の成り立ちを知らない人は、海外では認められない。信用されることもない。

⇒外国人と接する機会がないので、SNSでもいいから絡んでみる機会をつくる。

・採用の際には学歴は一切見ない。フリーディスカッションを行って、自分の意見をきちんと伝えることが出来る人を採用する。

⇒これは難しい。いざ採用するとなれば学歴重視してしまいそう。また自分の意見を言うことのほうが難しいし、そんな学生いるのかな。いない気がするから、ある意味面接よりも正直な内面が見れるから良いかも。

松尾芭蕉の徘徊理念「不易流行」とは、不易とは新古を超越して不変なもの、時を超えた真理。流行とは時代性や環境条件によって変化していくもののことを指す。不変なもののなかにも新しさがあり、新しさのなかにも不変なものがある。という状態が美の本質。

⇒いい言葉。こういう世界に触れていきたい。

・地道に人間関係を構築し、強固な信頼関係をつくり、職人の技を最大限に引き出した。一つの製品プロジェクトが持ち上がれば、商人たちは、その製品を工程ごとに分解して、それぞれの職人の住まいを1軒1軒回りながら仕事を依頼した。同時に製品の品質管理もした。

⇒いいな。こんな仕事できたらいいな。憧れ。初めてこれカッコイイなと思える仕事だ。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
・京都の商人のような仕事ができたらいいな。初めてやってみたい仕事と思えたから調べてみる。

33冊目「世界で勝て!」徳重徹著を読んだ感想。

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■世界で勝て!徳重徹著を読み終わった瞬間の気持ち。■

著者の言葉は呪われているのかのような、怖いくらいの強さがある。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。

この本は本屋さんのビジネス書棚で発見しました。
著者の徳重さんの本「世界へ挑め!」を読んだ際に、読んでいて心臓が痛くなるくらいの言葉の強さに魅力を感じていました。もっと徳重さんのことを知りたいと思い、他にも本がないかと探したところこの本を見つけました。

■この本の内容、あらすじ■

著者の徳重さんと投資家の村井勝さんの対談をまとめた本でした。
対談の内容は本の題名に則っており、日本のビジネスマンに向けてもっと世界を見て仕事しようぜ!というメッセージ、激を飛ばす内容と感じました。

徳重徹さんは電動バイクの製造と販売を事業とする㈱Terra Motorsを起業された方。
村井勝さんはアメリカのIBM本社に入社。後にコンパックコンピューター㈱社長に就任。その後は投資家として活動しつつ、ベンチャー企業の取締役や顧問を務めている。

■この本の感想、この本から学んだこと■

・今の会社で10年後、20年後に自分が今の上司のようになりたい。と思えないなら会社を辞めろ。

⇒胸が痛い。私の会社の上司は忙しいだけだ。

・就職活動していた頃に優秀だった人が大企業に就職した結果、多くの人が「ただのオッサン」になってしまう。

⇒自分はどうだ。そうなりたくない。ならば情熱を持てることを探さなければならない。

ソニーは元々は技術を持っていた訳ではなく、優秀な中小企業を足を使って探し出し、優れた技術者を発掘し、そういう人達と強力して商品を生み出す。コンセプトこそソニー本社にあるけれども、部品やノウハウは町工場から見つけてきた。それこそがソニー強みだった。

⇒私もある分野で技術を目利きできるようになりたい。

・独立するという前提を持たせないと企業は優秀な人材を育てることができない。

・まずは動き出しながら軌道修正すべき。動くことで情報量と質もアップする。より精緻な判断が可能となる。 ・日本人が思う成功率60%は世界では動き出せる確信に等しい。

⇒動くべきものを早く造れ。そしたらすぐに動こうと決める。

・日本のベンチャーキャピタルの社員は投資対象の業界の専門知識を備えていることが少ない。これはアメリカではあり得ない。

・日本人はできること/できないことを瞬時に考えて自分で限界を作り過ぎる。まずは理想から考えること。

アピアランスから機能、価格、すべての部分で徹底的に差別化を行って、初めてイノベーションと言える。それを全て説明できることが差別化。

⇒感覚だけでなく、きちんとロジックを組み立てること。

ミャンマーは日本企業には来てほしくないらしい。理由は意思決定が遅すぎるから。何人もの企業関係者が市場調査には来るけども何も決定してくれない。もはや不信感でいっぱいだそうだ。

・アメリカの社長は会社の数字や業界の数字、自社製品の技術や技術者など経営の全てが頭に入っているので交渉も一人でさっと行ってしまう。

・日本では技術バカと言えば賞賛されるものだが、それが要するに他のことは見えていないということであれば問題。

⇒日本は縦割り組織にし過ぎた。今後は文系理系の壁も無く。あらゆる縦割りを横割りにする。そういう人が求められる。それができるのは好きだからだ。情熱があるからだ。

・日本の若いビジネスマンが意欲に燃えて仕事をするのは30歳前後まで。それ以降は妥協。

⇒私に当てはまる。

シリコンバレーでは日本人はつまらない奴らと思われている。
・貨幣価値を下げて経済の見かけ上の規模を大きくするという景気対策は、必ずバブルに繋がります。

アベノミクスはまさにこれ。どちらが正解なのか一冊本を読む。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
・情熱、情熱、情熱ってうるせー。んなもん無い。って言うな。探せ。一度切りの人生。
・技術が優れたベンチャー経営者の本を読んでみたい。
・経済の本、円高と円安の仕組みメリットデメリットがわかる本を読む。

32冊目「へこむな、この10年が面白い!」小寺圭著を読んだ感想。

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■へこむな、この10年が面白い!小寺圭著を読み終わった瞬間の気持ち。■

著者の力強さに元気がでる。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。

この本は本屋さんのビジネス書棚で発見しました。
日本のビジネスは「ものづくり」から「コト興し」時代へ。というメッセージに惹かれて購入。

■この本の内容、あらすじ■

著者である小寺圭さんはアメリカのGM販売会社からソニーへ転職。
ソニーでは海外事業のマーケティングに従事し、ソニー・チャイナ会長を勤めた方。

この本では小寺さんの視点による日本ビジネスへの提言がまとめられていました。
本の副題にもなっている「モノづくり」から「コト興し」時代へ。の通り、長年日本経済を支えてきたモノづくりだけでは、中国や東南アジアなどの新興国がものづくり大国へと成長している中で日本はコスト以外の面でも競争に負ける時が必ず来る。

日本がこの先も成長するためにはモノづくりに捕らわれ過ぎずに、コト興しで稼いでいく視点が大切であるという著者のメッセージが心に残りました。

■この本の感想、この本から学んだこと■

・日本には優れた技術を持つ中小企業があるが、なぜそれらの企業は中小企業の規模のままなのでしょうか?日本の問題はここにある。経営者にグローバルという視点がないだけでなく、資金援助の仕組みもない。

⇒優れた技術を持つ中小企業が頑張っている姿や物語やドラマは聞いていて胸が熱くなるのですが、小寺さんの指摘に確かにそうだと気付かされた。。。そもそもそんな状況にあることがオカシイことに気付けない。

ソニーは元々アメリカのデルのパソコンのOEMをしていたが、デルが低コストを求めて製造会社を中国や台湾メーカーに代えるに従い、ソニーは仕事が無くなるのでVAIOを立ち上げた。

ソニーがデルのOEMをした時にはデルからソニーに対する品質要求がかなり厳しい、そのおかけでソニーは品質が高まった。日本企業もデルのように自分達が製造せずに、コストメリットのある国できちんと作らせる方法、仕組み、コミュニケーション力を身に付けるべき。自分で作ることにこだわるな。

・韓国のサムスンの営業利益3,260億円/年は、日本の大手(日立、ソニーパナソニック東芝富士通三菱電機、シャープ、三洋電機)を足した1,519億円/年の倍も稼いでいる(2009年)。

⇒衝撃的な数字。。。

メイドインジャパンの幻想

・中国は世界最大の人口を持つ国であり、大量にモノをつくることでコストを下げて経済的優位に立つことができた。もはや日本はコストで勝つことは不可能。中国で作らせたほうがメリットがあるものはどんどん中国で作らせましょう。

・CO2削減は表面的には地球温暖化問題ですが、本質はエネルギー問題です。

・日本は環境技術のレベルをサッカーワールドカップに例えると予選リーグ敗退くらいの実力しかない。

・もともとアメリカはものづくり大国であったが、日本の登場によってモノづくりを諦めてサービス産業やコト興し大国になった。日本も同じ道を辿る。モノづくりに固執するな。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
・日本のビジネスレベルを客観的に把握できるように。
・日本の環境技術が低い根拠を調べる。
・コト興しをどんな小さなことで良いから実践。

31冊目「怒らない経営」大藪崇著を読んだ感想。

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■怒らない経営。大藪崇著を読み終わった瞬間の気持ち。■

こんな仕事に憧れる。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。

この本は本屋さんのビジネス書棚で発見しました。四国の愛媛県で起業した著者の大藪さんの経歴が一般的な起業家とは違う感じに惹かれて買ってみました。

■この本の内容、あらすじ■

本の題名「怒らない経営」と本の中身はあまり関係ない気がしました。
単純に著者の大藪さんがどんな考えで起業し、どんな事業を行っているのかを知ることができました。

著者は愛媛大学に進学した後、在学中はパチンコ三昧だったそうです。
ただし遊びというよりはほぼプロ化していて、大学新卒の給料よりも稼ぐ。

そして普通に就職することはせずに大学を卒業後、税理士目指して専門学校に通うが在学中に株式投資にハマり何億も稼ぐ。

結局、税理士の資格は取れなかったそうですが、人口減少と経済衰退が進む地元のために地元の経済活性化につながる事業を行う会社を起業。
この本では著者が起業するまでの生い立ちと、起業してから現在、そして未来のことについて語っています。

■この本の感想、この本から学んだこと■

愛媛県らしさを出さなければ顧客満足度を高められない。

⇒著者が株式投資で手にしたお金で買収したホテルでは、愛媛県らしさを前面に出すサービスに転換した結果、顧客満足度が増して利益が増えた。
地元らしさを前面に出すというのはよく聞く手法ですけど、本当に結果を出せるのか。

・著者企業による2件目となるホテルのコンセプトは、周辺のホテルがターゲットにしていない若い女性向けにデザインやサービスを企画したことで、周辺ホテルと市場のパイを競うのではなく、新規顧客を呼ぶこむことに成功。

⇒私が好きな京都でも、同じように顧客ターゲットをズラスことで新しい市場を作れないか興味出ました。

・日本では旅行したらお土産を買う習慣がありますが、外国はあまり無い。

・みかんは同じ木でも味が違う。

・みかんは実が完全に熟すまでに収穫するのが一般的ですが、完全に熟してから収穫したみかんは「木熟」と呼ばれ、より甘くておいしい。
ただし木熟すると、その実がなった枝はもう二度と実をつけることができなくなるリスクがある。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
株式投資の本読みたい。

30冊目「我慢をやめてみる」森川亮著を読んだ感想。

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■我慢をやめてみる。森川亮著を読み終わった瞬間の気持ち。■

今後は動画メディアが流行るのか。。。

著者の森川さんが48歳で起業されたからなのか、文章が落ち着いている。
10代20代で起業した人による勢いのある自伝本とは違う落ち着き。

■なぜこの本を買ったのか■

私は今の仕事に対するモチベーションが低下していまして、モチベーションを上げるために情熱を持って仕事に取り組んでいる人の考え方や、仕事に対する姿勢を知ることで刺激を得ようと思っています。

この本は本屋さんの新書コーナーで発見しました。
著者の森川亮さんのことは、株式会社LINEの元代表取締役ということは知っていました。LINE(ライン)と言えば、もはや日本人なら知らない人はいないメッセンジャーアプリ。

本屋さんでこの本の帯を見て、ついつい購入してしまいました。
帯には「一度だけの人生で、後悔しないために、いまできること」と森川さんの写真付きで書かれていました。

最近の私は、まさに何のために生きているのか?このままで良いのか?と毎日つまらない日々を送っているので、この帯の言葉は今の自分にピッタリ。即、購入しました。

■この本の内容、あらすじ■

本の題名は「我慢をやめてみる」ですが、副題には「人生を取り戻す起業のすすめ」と書かれている通り、森川さんの視点で今の会社員に向けて起業するという選択肢を提案している内容となっていました。
でも起業することを強く薦める訳ではなく、実際に起業した森川さんが起業に対して思うことを淡々と語る雰囲気でした。

森川さんは筑波大学を卒業後、新卒でテレビ局の日本テレビに入社。その後にソニーに転職し、さらにハンゲームに転職した後にLINEの代表取締役へ。
そして現在はC CHANNEL という動画配信サービス会社を起業しています。
森川さんは48歳で起業した。

■この本の感想、この本から学んだこと■

・パソコンで有名になったIBMは、現在ビッグデータを活用したデジタルマーケティング会社へと業態を変化させている。

IBMはパソコン製造からITソフトウェアやコンサルへと主力事業を変化させたことは聞いたことがあるけども、今は更に変化しようとしていることに驚き。私自身も私が勤める会社も業態を変化させることは全く想像できないのに、変化できることに羨ましさを感じる。

・世界的に動画メディアが広まっている。

・社会から共感を得るためには、わかりやすさが大事。

・今の若い子はファッション雑誌など読まない。

・自分が本気でないことに気付いているなら、潔く別の道で能力を活かせ。

⇒まさに今の私だ。どうしようか。。。

・IOTが真価を発揮するのは、モノから収集したデータを分析して、付加価値をつけてユーザーにフィードバックできた時。 

⇒IOTって言葉はよく聞くのですが、一度どんなものか1冊本でも読んでみよう。

・日本らしさを前面に出すと、そのサービスは世界で受け入れられなくなる。

⇒日本らしさを前面に出すことはプラスに考えていましたが、実際に世界に向けてサービスを展開している人の意見を初めて聞いた。これは勘違いしている日本人多そう。

潜在的なニーズを掘り起こして新しい事業をするときに、リサーチは役に立たない。情報収集してわかるのは過去に起きたことだけ。

⇒元マクドナルド社長の原田さんも同じことを言っていた。これは普通の会社員には難しい要求だ。難しいと思うのは仕事に興味ないからだと思う。

・人は年を取ると新しいことに挑戦しなくなるが、それは頭が固くなっているだけで能力が衰えた訳ではない。

⇒いい言葉。そう信じて生きていきたい。

・社会の成り立ちや時代の流れを大枠で把握できなければ、新しいビジネスを創造することはできない。若いうちからリベラルアーツ(教養)を学ぶべき。

リベラルアーツという言葉は最近よく聞く。なんか一冊読んでみよう。

■今後の自分自身への宿題■

・引き続き読書を続けること。
・IOTとリベラルアーツに関する本を1冊読む。