26冊目「世界で突き抜ける」佐藤航陽と竹中平蔵対談を読んだ感想

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世界で突き抜けるを読み終わった瞬間の気持ち。

頭の良い人同士が会話すると、こんなにも知的でカッコ良く見えるのか。。。
人生で一度でも良いから、こんなにも高次元な会話を人と真剣にできるようになりたい。自分には知識が無さ過ぎて無理だ。

なぜこの本を買ったのか

仕事帰りに寄った本屋さんで偶然見つけました。
佐藤航陽さんのお名前は以前からネットニュースかビジネス雑誌で聞いたことがあり、若干30歳前後でAI関係の会社を起業された若手起業家の中でも最も注目されている人というイメージを持っていました。

私は何となく佐藤さんに対して「この人はもの凄く頭が良い。今までで見たことないタイプの起業家。」という印象を持っており、一体どんな人なんだろう?と興味を持っていました。
そんな何となくのイメージを持っていたところで、郵政民営化担当大臣や金融担当大臣を務めた竹中平蔵さんとの対談形式で書かれたこの本を見つけました。

一般的な著者が自分の考えをまとめた本よりも、対談形式をまとめた本はその人の普段の姿が垣間見えると思っているので購入しました。

この本の内容、あらすじ

株式会社メタップス代表の佐藤航陽さんと元郵政民営化担当大臣の竹中平蔵さんの対談をまとめた本でした。
対談の進行役としてNews Picks 編集長の佐々木紀彦さんも加わり、リーダーシップ、教養、テクノロジー、先見力の4つのテーマを通して世界で突き抜ける人材になるために必要なことは何かを語り合う。

この本の感想、この本から学んだこと

・今必要な知識はデジタルの知識。車もシステムキッチンもデジタル化が進み、トヨタの競合はグーグルであり、リクシルの競合もグーグルであり、不動産会社の競合もグーグルであるようにデジタル知識は必須。

・中国が発展することで安くて良いものが輸入されるので長期的には日本人の生活水準は上がる。
一般的には中国が発展することに嫌悪感を持つ人が多いが、感情ではなく合理的に考えることで正しい判断ができる。中国が発展することのメリットを考えたことが無かったのでこの言葉は新鮮だった。

・思考力、組み合わせる力、パターンの認識能力、業界や産業を横断的に動いて組み合わせることができる人が日本には少なすぎる。
AIが普及してもこの力はまだ人間にしかできない力だそうだ。普段から色んなことに興味を持って自分で調べることが大事。

・海外で成功した起業家の多くはエンジニアであっても政治経済にも詳しく、教養の幅が広い。
今後は理系文系といった枠組みは無くし、あらゆる縦割り組織を壊して人材を流動的に移動できるようにしなければ新しいものは生み出すことができない国になっていく。

・人は外から刺激を受けることで知的好奇心が湧いてくるもの。だから新しい本や新しい人と話すことで新しい刺激を受けることを自らに課している。

今後の自分自身への宿題

自分の仕事に関わることだけでなく、世界経済の動きや政治についても少しは知る必要があると感じた。
政治経済に関わる本を薄くても良いから1冊読む。

文系出身だから理系のことは知らない、わからないと壁を作るのではなく、この先は理系文系関係なく物事を学ぶことが大事、生きていくために必要であるという意識を持つ。

読書を続けること。読書によって外から刺激を受けることができる。